ネコが屋根から下りられない



左・救助されたネコの「ツキ」と飼い主の松村さん
中・高さ約6メートルの屋根の上でじっとするツキ
右・高所作業車での救出を試みる松村さんら

 屋根の上から「ニャー」と小さな鳴き声。本橋町で10月中旬、飼いネコが民家の屋根から下りられなくなった状態で見つかった。発見したのは飼い主の松村美恵子さん(70)で、高所作業車を使ったり、民家の屋根裏をのぞいたりして、ネコを助け出した。
 救助されたネコはメスの三毛猫で、名前は「ツキ」。約1週間前から姿を見せなくなっており、松村さんが心配して周辺を探していたという。
 ツキが見つかったのは、松村さんの自宅から約100メートル離れた民家の屋根の上だった。屋根は約6メートルの高さがあり、「あんなところまで登ったのは初めて見た」と松村さん。ネコはほかの動物に追い立てられたりして、自身では下りられない高さまで登ることがあるのだという。ツキの場合も、名前を呼んで下りるように促しても、高さにおびえているのかほとんど動かなかった。
 助けようにもハシゴが届かない。屋根の上にあがるのは危険が伴う。松村さんは何度もネコの名前を呼びながら、助ける方法を考えた。そのあいだも「一週間近く屋根にいたのなら、ご飯も食べてないだろうし体力ももうない」と心配ごとは大きくなる。
 最終的には、牟礼の便利屋に高所作業車を手配してもらい、松村さん自らがカゴに乗って救助を試みた。順調にカゴは上がり、ツキの目と鼻の先まで届いたかに思えたが、ツキがカゴの大きさに驚き、屋根の隙間に隠れてしまった。
 それからは、松村さんが何度呼びかけても姿を現さなかった。地上に降りた松村さんは「こうなるとしばらく出てこないかも」と肩を落とした。小雨も降り始め、後日にやり直すしかない。そんな結論が出た時、便利屋が「屋根裏から呼びかけては」と提案した。
 民家の住民の協力を得て、松村さんはすぐに民家2階の押し入れから屋根裏に入った。「ツキちゃん!」と名前を呼ぶと反応があり、こちらへ近づいて来たところを抱き寄せて救助に成功した。約4時間の救出劇だった。
 松村さんは「本当に安心した。帰ってきてくれてうれしい。色々な人に協力してもらい、本当にありがとうございました」と感謝を述べていた。
2017年10月31日(火) No.3953 (未分類)

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