駐日セルビア大使秘書 長門ティヤナさん来防



(左)長門さん(右端)の指導でセルビア料理作りに挑戦する誠英高の生徒たち
(右)生徒たちが作ったセルビア料理。左手前から時計回りにチキンパプリカッシュ、ショープスカ・サラータ、ラファエロ、プロア


 2020年の東京五輪・パラリンピックで、市がバレーボールチームのホームタウンに登録されたセルビアの駐日大使館(東京)で大使秘書をしている長門ティヤナさん(40)が25〜26日の2日間、来防して同国の歴史や文化、料理を市民に紹介するなどして交流を深めた。
 市が進めるホストタウン推進事業の一環。長門さんは、ベオグラード大外国語学部日本語学科卒。2002年に来日。日本人と結婚した。大使秘書として働く傍ら、セルビア料理教室を開くなどして、同国の文化を広める活動にも力を入れている。来防は、昨年11月にネナド・グリシッチ大使とともに訪れて以来2回目。
 26日は、誠英高(東三田尻1丁目、降矢順治校長)普通科生活文化コース食文化専攻1年の女子生徒38人とセルビアの家庭料理を作る調理実習を行った。
 メニューは、祝祭時に食べるプロア(トウモロコシの粉パン)、ショープスカ・サラータ(サラダ)、メーンのチキンパプリカッシュ、デザートのラファエロ(アーモンド入りココナッツボール)の4品。生徒たちは長門さんの指導を受けながら、慣れない手つきでタマネギやパプリカを包丁で切ったり、ココナッツパウダーやトウモロコシの粉などを泡立て器でかき混ぜたりした。
 約2時間かけて完成した料理を全員で試食。福永清夏さんは「材料が多かったり、煮すぎたりして難しいところもあったが、日本とはまた違う味の料理があることが分かった。セルビアへの興味もわき始めた」と話している。
 長門さんはその後、富海公民館で開かれたセルビア料理教室にも参加した。
 25日夜は、市文化福祉会館(緑町1丁目)で開かれた春の国際交流フォーラム(市国際交流団体連絡協議会主催)で、高校生や市民ら約100人を前に講演。「ヨーロッパの十字路セルビアの旅」と題し、まず当地の気候を「日本と同じく四季があるが、夏は日本ほど暑くない」と説明。首都・ベオグラードはドナウ川とサヴァ川が合流することから「防府に来て佐波川があってびっくりした」と笑いを誘った。
 セルビア人にとって大事な年間行事の一つである、家庭を守る聖人の祝祭「スラヴァ」や約40種類ある民族衣装、食文化、スポーツなどを紹介。蚊取り線香の原料となる除虫菊がセルビア原産であることや東日本大震災など災害発生時の協力など、両国間の関係の深さを強調した。
 長門さんは「春の防府は緑が美しく、市民の皆さんも優しく接してくださった。実習をした生徒たちが、料理を通じてセルビアを好きになり、将来は訪問してくれるようになれば。また、ホストタウンの取り組みをきっかけに子どもたちの手紙やスポーツなどの交流も始まっていけばうれしい」と話している。
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 25日の春の国際交流フォーラムでは、山口短大(台道)で学ぶベトナム、韓国からの留学生や米国からの外国語指導助手(ALT)の計10人が自己紹介。昨年度、米・モンロー市に派遣された市内の高校生たちによる現地でのホームステイの様子などの体験報告もあった。

2017年05月30日(火) No.3838 (未分類)

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