県とJR西が地域振興で連携



協定書に署名する杉岡支社長(左)と村岡知事

 県とJR西日本(大阪市)は16日、地域振興で連携するための協定を交わした。観光と地域交通に加え、スポーツ・文化の面でも協力関係を一層強化し、来秋の「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」や、2年後の明治維新150年で盛り上がる機運を一過性のもので終わらせることなく、県内の活性化を持続的に行う狙い。同社が同様の協定を結ぶのは、岡山県などに次いで6県目。
 連携する基本的事項として、仝の観光資源を生かした観光客誘致鉄道の活性化と利用促進C楼菴橋宗修了阿弔魴任欧拭6饌療には、ヾ儻列車を核とした重点的な振興施策の推進地域の公共交通相互間のネットワーク構築8特産品の販売促進―などとなっている。
 県庁で行われた締結式には、村岡嗣政知事と杉岡篤同社執行役員広島支社長たちが出席。協定書に署名して、握手を交わした。
 村岡知事は「JRグループが全国に持つネットワークを生かした企画力・営業力・輸送力に期待したい」とした上で、観光列車内で販売する県産品の企画開発や岩徳線(岩国―櫛ケ浜)の利用促進を話しあう協議会の設立に意欲を見せた。また、本年度から始まった「サイクル県やまぐち」と取り組みを踏まえ、自転車を持ち込める列車の運行にも期待を寄せた。
 杉岡支社長は「持続性のある取り組みを進めるため、関係を深めていきたい」と述べ、外国人観光客の呼び込み強化を図ることや県内で運行中の観光列車のリニューアルを検討していることを明らかにした。加えて、県内のJR線の利用状況は「厳しい」とした上で、「観光と地域の足としての鉄道という両立を図るとともに、ほかの公共交通機関との連携も含め、県とともに(活性化策を)考えてきたい」と強調した。なお、JR西日本は、県内の関係各所との連携を強化するため、1月に山口支店を新山口駅構内に開設している。   (吉野敦裕)

来秋から「SLやまぐち号」全盛期の雰囲気を再現した客車に

 来年9〜12月に実施される「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」に合わせ、JR山口線で運行されている「SLやまぐち号」のリニューアルがなされる。このほど、その概要が明らかになった。全盛期の蒸気機関車の旅を思い起こさせる内装の客車が新造され、「遊び心」もくすぐる老若男女が一層楽しめる列車へと生まれ変わる。
 バリアフリーに対応した5両編成の客車は、特急「つばめ」などに用いられた展望車を再現した車両(グリーン車)や、戦前の一般客車を復刻した車両(普通車)で構成。展望デッキや開閉窓により、SLの音や煙を体感できる。3号車のフリースペースには、SLの運転体験ができるシミュレーターと、石炭の投げ入れが楽しめる「投炭ゲーム」のコーナーが設けられる。同時に、沿線5駅も往年の雰囲気を出したり、利用しやすいように改修が行われる。
 新しい客車をけん引するのは、「貴婦人」の愛称で親しまれている「C57 1」に加え、「デゴイチ」で知られる「D51 200」。どちらがけん引するかは、事前に公表される予定だ。
2016年05月18日(水) No.3554 (未分類)

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