大道の伝統神事「笑い講」


大声で笑って今年の悲しみや苦しさ忘れ、来年の豊穣を祈る

 大道小俣地区に8百年以上前から伝わる大歳祭「笑い講」が1日、頭屋の田村英夫さん宅で行われた。紋付袴姿に身を包んだ地域農家15人(講員)が順番に大声で笑いあって神様に感謝した。
 笑い講は、小俣八幡宮の社伝によると鎌倉時代の元治元年(1199年)に始まり、今年で815回目になる伝統神事。講員が旧暦12月1日に、農業の神様「大歳神」を迎えて今年の収穫に感謝し来年の豊作を占うために笑い合うもので、全国的にも珍しい奇祭として毎年多くの報道陣や見物人で賑わっている。
 なお、当初は旧暦11月30日に小俣八幡宮で次の年の頭屋に大歳神を譲る頭屋祭が行われていたが、現在は頭屋から頭屋へと引き継がれている。田村さんが頭屋を務めるのは20年ぶりという。
 この日は、24畳ある宮座に集まった参加者らに、田村家の男性が酒をふるまい、ほどよく酔いがまわったところで「笑いの神事」が始まった。
 神前に供えられた榊が上座と下座に対座する講員に渡され、それを掲げて2人が大声で「わっはっは」と3度笑いあった。第1声は今年の豊作を喜び、第2声は来年の豊作を願い、第3声は今年の苦しさと悲しさを忘れるためという。笑い声が小さいときや元気さがないと判断されると、講の長老である内田弘さん(81歳)が鐘を叩いてやり直しを命じていた。
 最後には全員で一斉に笑い声を上げて今年の笑い講を締めくくった。
 内田さんは今年の笑いについて「楽しんでやろうと思って良かったと思う。神様への感謝の気持ちを持つことが大切」と話した。また、「最近は暗い事件が多い。お互いに明るい気持ちで生きて、お互いの笑い声がする世の中になってほしい」と来年への願いを語った。
2013年12月02日(月) No.2904 (未分類)

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