2011年6 16
山頭火句シリーズ 春の旅

▽たたへて春の水としあふれる・昭和13年
▽牛をみちづれにうららかな峠一里・昭和13年
▽春風 石をくだいてこなごなにする・昭和13年
▽噴水を見てゐる顔ののどかにも・昭和13年
▽春のおとづれ太鼓たたいて何を売る・昭和13年
▽春風のテープもつれる別れもたのしく・昭和13年
▽湯けむりの梅のまつさかり・昭和13年
▽うりものと書かれて岩のうららかな・昭和13年
▽蕗のとうここで休まう・昭和13年
▽枯山あまねく日のあたる鶯うたふ・昭和13年
▽のどけさ仔牛が乳房をはなれない・昭和13年
▽ふと見れば足にふまれてつくつくし・昭和13年
▽蕗のとうかたまつて山ふところに・昭和13年
▽誰にも逢はない山のてふてふ・昭和13年
▽春もすつかり鶯うまくなつた・昭和13年
▽芽ぶく山をまへにどつしりすはる・昭和13年
▽散る花や咲く花やぽかぽか歩く・昭和13年
▽こぼれ菜の花もをさないおもひで・昭和13年
▽水じゆうわうに柳は芽ぶく・昭和13年
▽みちがわかれるさくらさく猿田彦・昭和13年
▽花ぐもりいういうとして一機また一機・昭和13年
▽春は驢馬にまたがつてどちらまで・昭和13年
▽旅人わたしもしばしいつしよに貝を掘る・昭和13年
▽波音のうららかな草がよい寝床・昭和13年
▽てふてふ一つ渦潮のまんなかに・昭和13年
▽水にそうてでこぼこのみち草萌ゆる・昭和13年
▽塔をかすめてながるる雲のちぎれては・昭和14年
▽ならんでぬかづいて二千五百九十九年の春・昭和14年
▽旅も一人の春風に吹きまくられ・昭和14年
▽うらうらやうやうたづねあてた・昭和14年
▽たんぽぽひらく立つことにする・昭和14年
▽これがおわかれのたんぽぽひらいて・昭和14年
▽はこべ花さく旅のある日のすなほにも・昭和14年
▽逢うて菜の花わかれて菜の花ざかり・昭和14年
▽さくらちりかかる旅となつたよ・昭和14年
▽旅もいつしかおたまじやくしが泳いでゐる・昭和14年
▽伊勢は志摩はかすんで遠く近く白波・昭和14年
▽春の山からころころ石ころ・昭和14年
▽春の夜の寝言ながなが聞かされゐる・昭和14年
▽道しるべやつと読める花がちるちる・昭和14年
▽荒磯ちぎれ若布を噛みしめる・昭和14年
▽トンネルいくつおりたところが木の芽の雨・昭和14年
▽蝶も出てゐる昔ながらの松並木・昭和14年
▽道ははるかな松蝉が鳴きだした・昭和14年
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本ホーページ掲記竅Eハ真・図表断転止。
防府()。