2009年10 14
第18回全国山頭火フォーラム
 10日から12日まで、防府市生まれの自由律俳人、種田山頭火の終焉の地、愛媛県松山市で、市あげての山頭火一草庵祭りが開催された。
 松山市は今年が市制スタートから120年目、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」のドラマ化など、地域起こしのキャンペーン中。俳句の町、松山にとって子規とともに全国的知名度の山頭火が同地で没してから70年の節目の年になることから、全国大会を誘致、松山市あげてのイベント「山頭火一草庵祭」として開催したもの。
 すでに一草庵は、1億5千万円で公園化、これまでは。期間限定の限られた開館だったのを、土曜、日曜、休日開館と大幅に拡大、観光客へ配慮、同時に山頭火ボランティアを養成、交代で観光案内にも当たっている。
 10日は正岡子規記念博物館で、山頭火俳句大会と終焉地、新装なった一草庵で、70年前にタイムスリップの山頭火最後の句会(十六夜柿の句会)を、継承した高橋正治さん、藤岡政一さんらが、再現、好評を博した。
 11日午前中は一草庵で地元の人達や、俳句関係者により山頭火70回忌。午後から子規記念博物館で、第18回全国山頭火フォーラムが会場溢れる全国各地からの600余人が参加、盛大に開催された。
 13時から全国フォーラム式典、中村時広松山市長の歓迎の挨拶、熊野伸二実行委員長、窪田耕二山頭火ふるさと会会長、土井英雄愛媛新聞社長がフォーラム開催に寄せてのメッセージ、加戸守行愛媛県知事の祝辞が披露された。
 13時半から、日本文学研究者で日本文学を外国に紹介した第一人者として知られ文化勲章受章者、ドナルドキーン氏が「松山ゆかりの文人たち、子規、漱石、遼太郎、そして山頭火」をテーマに、87歳の年齢を感じさせない若々しい声で奥深い文学論を展開、旅は文学の生まれる魂の糧になったと山頭火作品と、詩魂の素晴らしさを述べた。
 山頭火研究の第一人者村上護氏、山頭火フォーラムの生みの親でもある森忠彦顧問も特別出演、ドナルドキーン氏と質疑応答、外国人にも人気の山頭火句の魅力の秘密、わかりやすさや、翻訳の難しさなどについて語り合った。
 14時45分からは、竹田美喜子規記念博物館館長の司会でシンポジュウム、「種田山頭火の詩魂・時空を超えた人気の理由は」をテーマにしたパネルデスカッション。
 和久田登生層雲代表、白石司子愛媛県現代俳句協会副会長、村上護氏、富永鳩山群妙主宰により、好きな山頭火句などの紹介から、リズム感、人を感動させる言葉、ちりばめられた美しい大和言葉、品のよさ、そして聞く人の心に飛び込んでゆくわかり易さなど、魅力を分析した。
 16時半から大会旗が松山市熊野実行委員長から山口県下関市川棚代表の服部浩至川棚温泉観光協会事務局長にバトンタッチされた。
 18時半からは、会場を道後温泉にぎたつ会館に移し、防府市から参加の20人ほか、青森県から熊本県まで、全国の山頭火ファンが一同に会しての懇親会。ドナルドキーン氏も特別参加するなか、防府市から駆けつけた松浦正人市長の挨拶と乾杯の音頭で開会、参加者の紹介と挨拶、踊りや歌など、和気藹々の雰囲気で盛り上がった。
 12日10時から16時半までは子規記念博物館で「山頭火映画祭」、70年前に山頭火が見た映画の上映や、早坂暁さんの「山頭火ドラマとその秘話」が語られる。また同日9時から12時まで「山頭火ゆかりの庵(一草庵・愚陀仏庵・庚申庵)めぐりなども行なわれた。
 子規記念博物館では全国大会開催を記念して10日から11月23日まで「子規から山頭火へ」特別企画展が開催されている。

上から@挨拶する山頭火ふるさと会会長の窪田氏
A日本文学研究家ドナルドキーン氏の講演
B松山市から下関にバトンタッチした大会旗
C松山市役所ビルに掲げられた祝大会垂れ幕

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